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 職場のコラム
 
 

仕事のやりがいとお金の関係

 やる気とお金(報酬)の関係をについて、社会心理学者エドワード・L・デシが面白い話を引用して説明しています。

米国南部の小さな町で洋服仕立屋を開いたユダヤ人に少年たちが店先で「ユダヤ人、ユダヤ人」と毎日のように嫌がらせにするようになりました。困った彼は、ある日少年たちに「私をユダヤ人と呼ぶ少年には十セント硬貨をあげよう」と言って、少年一人ずつに硬貨を与えました。大喜びした少年たちは、次の日も嫌がらせに来た少年たちに、今度は五セント硬貨を与えました。そしてさらに翌日、「これが精一杯だ」といって一セント硬貨を与えると、少年たちは二日前の十分の一の額であることに文句を言い、「それじゃあ、あんまりだ」と言って二度と来なくなりました。


 あなたはこの話を読んでどういった印象を受けましたか?
「さすがユダヤ人的発想だ!」と感銘を受ける人もいれば、「私なら1セントでも貰いに行く!」と思った方もいるでしょう。

 ここでは、「なぜ少年たちは、まだ1セントとはいえ報酬をもらえるにもかかわらず、ユダヤ人に対する嫌がらせをやめてしまったのか」について、あなたの仕事と絡めて考えたいと思います。

 「仕事はお金のためにやっている。」と割り切っている方、「仕事が苦痛でしょうかない。」と感じている方、あなたは仕事に  「やりがい」を感じていますか?

 上記の少年たちは当初、ユダヤ人に嫌がらせをする行為や行動自体に満足感を得ていました。ところが、そこにお金が絡むことにより、「嫌がらせ(行動、行為)=満足感(やりがい)」だったものが「お金(報酬)=満足感(やりがい)」へとすり替わ ってしまったのです。

 そして、彼らが期待している以上の報酬を得られなくなったと知った途端、期待した報酬だけでなく「やりがい」も同時になくしてしまったのです。お金は、生活するうえで不可欠なものです。しかし、同時にお金は「仕事を楽しむ」と言う意味では非常に厄介な存在といえます。仕事をする上で、お金に固執してしまうと、あなたの「やる気」まで奪われてしまう可能性があると言うお話でした。

 私は仕事は自分の為にするものと思っています。それがしいては会社の為、社会の為にと繋がっていくのです。あなたがイヤイヤ仕事に取り組んでいる内は、やりがいのある仕事は向こうから勝手にやってくることはマズありません。毎日仕事に真剣に取り組む姿勢を持ち続ける努力を怠らなければ、だんだんと仕事が楽しくなって行く筈です。仕事が楽しくなってくると、どんどん「やる気」が出てきます。「やる気」がアップすれば仕事がはかどり結果的に報酬アップに繋がると思います。

 あなたは、この話をどのように感じますか?

2004.08.19
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