せっかく時間通りに来ても全員が揃っていなかったり、肝心の相手がまだ到着していなければ待ち時間が発生、結果的に大切な時間を無駄にすることとなります。 分刻みで仕事をしている忙しい方々にとっては、そのような人々とのアポイントはスケジュールを乱される結果となり迷惑極まりない行為です。 そんな、時間にルーズな人たちに時間を厳守させることができれば、あなたの時間は大幅に節約されるのです。
弁護士でもあり、公認会計士、通訳でもある黒川康正氏は、 「端数効果」 と呼ばれる面白い時間節約方法を提案されています。
例えば、3時からスタートする会議を設定したとします。 いつものように遅れてくる遅刻常習者は“3時”を“3時ぐらい”と勝手に判断し、3時10分や15分に遅れてやってきます。 これは、彼らが10、15分を四捨五入しても相変わらず3時ではないかと思ってしまうような非常に身勝手な判断からきていると言うのです。
これを防ぐには、会議を3時や3時半などの切りの良い数字にするのではなく、3時15分や45分に設定すれば良いそうです。 約束の時間をあえて、15、45などの端数にすることによって四捨五入する数字を「秒」に置き換えてしまう効果があるそうです。 つまり、約束する時間を端数にするだけで遅刻を抑制することができるのです。
また、仕入先のような得意先との商談の場合に端数の約束時間を指定することで、相手に 「この人は随分忙しく、次の予定も詰まっているのだな」 と思わせることにも繋がります。 そして、相手は商談前に要点をしっかりまとめてから商談に挑むこととなり、結果的にあなたの時間も節約することになるかもしれません。
しかし、せっかくの端数効果も初対面の人や、販売先、目上の方との約束には逆効果になるかもしれません。 あなたが忙しいと悟られるべきでない場合や相手があなたの為に時間を割いているような場合にはなるべく使わないほうが良いといえるでしょう。
もちろん、あなたが約束の時間にいつも遅刻していて信用がない場合は、せっかくのこの方法も役に立ちません。 結局約束はビジネスと同様に信用の上に成り立つものなのです。